2020/12/03 23:52
BEAKS インタビューvol.1
「音楽はいつもそばに」
秋深く、紅葉が美しく広がる
石川県津幡町倶利伽羅にて
BEAKS のご愛用者で、
三味線と胡弓を楽しむ
中農純子さんにインタビューしました。
学生時代からずっと三味線を
続けている純子さん。
「そんな本格的なものではないんですよ。」と
謙遜しながらも、愛しそうに楽器を
眺める眼差しは優しく、
音楽への愛に溢れていた。
学生時代は主に琴に合わせる
自由歌を中心に三味線を弾いていた。
仕事や家庭に従事するようになり
なかなか演奏する時間もなかったが、
自分の時間を楽しむ余裕が出てきた今、
改めて三味線を始めたという。
今は民謡曲を三味線で練習し、
発表会にも臨むほど。
純子さんの日常に再び
音楽が彩りを添えている。
そんな純子さんが BEAKS を
愛用するには理由がある。
それは今年の夏のこと、いつものように
三味線のケースを開けると
表面のバチ皮が大きく破れている
ことに気がついた。
こんなことは初めてだったので
慌ててもう一つの太棹のケースを開けると、
なんと表面だけでなく裏面の皮も
バックリと破れていたのだ。
「三味線はデリケートな楽器で
あることは理解していたので、
置き場所などには気をつけて
いたつもりだったんです。」と純子さん。
しかし、もう一本のケースを開けると
三味線は全く無事だった。
3本とも同じ環境に置いてあったのに、
1本の三味線だけ無事だった理由として
考えられるのが 「BEAKS」の存在だった。
「この三味線のケースにだけ、
中山さんから購入した BEAKS を
入れていたんですよ。これが三味線を
守ったのだ!と、びっくりしました。」
BEAKS は湿度を吸収するだけでなく、
放出することでケース内を適度な
湿度に保つことができる。 夏場とはいえ、
クーラーの効いた乾燥した部屋、
蒸し暑い車の中など、激しい湿度と
温度の変化は、デリケートな三味線には
負担が大きくかかる。
吸収と放出を繰り返す珪藻土が、
環境の変化の中でも最適な湿度を保ち、
純子さんの大切な相棒を守ったのであれば、
こんなに嬉しいことはない。
「すぐに他の楽器用にも
追加で注文したんです。」と
微笑む純子さんに
我々も思わず笑みがこぼれる。
最近は胡弓にもトライする純子さん。
少し照れながらも、
我々に胡弓を聞かせてくださった。
ゆったりとした表情で心から
音楽を楽しむ純子さんは、
悠々と響き渡る胡弓の音色のように、
たおやかで美しかった。
写真・北川徹郎
記事・原嶋なつみ